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りくそらたのファンタジー小説おきば。
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LOVE PHANTOM第1章   運命の扉-3-
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LOVE PHANTOM第1章   運命の扉-3-

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セイラはしばらくして泣き止むと、あらためてジェイを見て吹き出した。
「何?その格好!?」
そういいながら笑いをこらえる。
そう言われたジェイの格好は、ブロンドの鬘をかぶり、顔には鮮やかなメイクが施され、女物の細身の派手やかなロングドレスを身に着けている。
「案外、似合ってるんじゃない…?」
セイラはそう言うと、またクスクス笑い出した。

「何だよ、人がせっかく女装までして助けに来てやったっていうのに。結構苦労したんだぜ?」
そう言いながらジェイは後ろで縛られた腕をもぞもぞと動かす。
するときつく縛っていたはずの縄が、いとも簡単に外れた。
「すご…い」
アイシェは思わず声を上げた。
びくともしなかった縄が、いとも簡単に外れたのだ。
「…あんた、誰?」
ジェイはそう言ってアイシェを見た。
「その子はシュラの村のアイシェ。あたしの後に捕まったんだ」
「…へぇ…」
ジェイはじっとアイシェを凝視する。
深い蒼い瞳がアイシェを捕らえた。

「…あ、あの…。何か?」
アイシェは体を強張らせた。
こんなに間近で異性に見られる経験など、一度もない。
妙にドキドキして落ち着かない気分になった。

「なぁ、あんたさ…」
そう言いかけて、ジェイはハッと口を噤んだ。
「どうかしたの?」
「あ、いや。…何でもない」
ジェイはバツが悪そうに頭を掻くと、
「さ、早いところここからずらがろうぜ」
そう言って、ふたりの縄を順番に解いていった。


「ありがとう」
やっと身動きが取れるようになって、アイシェは嬉しそうに笑った。
セイラも大きく背伸びをして体を整える。
「さて、と」
ジェイはかぶっていた鬘とドレスを脱ぎ捨て、身軽な軽装になった。
「結構似合ってたのに…」
もったいないと言わんばかりに、アイシェが名残惜しそうに見上げる。
「そういう趣味はないんでね」
その言葉にジェイは苦虫を噛み潰したように笑った。


「さてさて。」
ジェイはそう言うとポケットから小さな針金のようなものを出し、入り口の鍵穴に手を伸ばしそれを差し込んだ。
「ここに来る途中の見張りは侵入の際に、ちょっとばかし細工をしてきた。今頃夢の中のはずだぜ?」
「細工?」
「色仕掛けだよ」
そう言ってにんやり片目を瞑ってみせる。
「…色仕掛けって…」
想像がつかない。というよりも想像したくない。
さしずめ色気で迫って拳を喰らわせたとか、薬を盛ったとかそんなところだろう。抜け目がない。
「開いたぜ」
カチャリと鍵の開く気持ちのいい音がした。
「すごい…。何でもできるんだね」
アイシェが感心したようにジェイを覗き込む。
「まぁな。」
ゆっくりと扉を開け、外の様子を伺う。
幸い見張らしき人影はない。
「よし、手はずどうりだ。」
ジェイはふたりにOKのサインを送った。






>>To Be Continued



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