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りくそらたのファンタジー小説おきば。
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LOVE PHANTOM第1章  運命の扉-7-
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LOVE PAHNTOM第1章 運命の扉-7-

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冷たくなったセイラを抱えてアジトを出た。
地下は商業都市ラスラの地下水道につながっていて、出たところは街から少し離れたところだった。
ジェイはずっと無言で歩き、アイシェもその後に続いた。
かける言葉がなかった。

どうしてあの時、ひとりになったのだろう。
自分が捕まったりしなければ、こんな事にならなかった。
そう思うと悔いてならない。
申し訳なくて言葉が見つからない。
ジェイの事を話すセイラの幸せそうな笑顔が頭から離れない。
アイシェは溢れそうな涙を押し込めて、唇を強く噛み締めた。




しばらく歩くと海の見える小高い丘に出た。
ジェイは大きな樫の木の下に穴を掘り、そこへセイラを寝かせた。
胸の上でそっと手を組ませ、土をかけた。
木の枝で作った十字架を差し、アイシェが摘んできた花を飾る。


「…アイツは、ここから見える海がとても好きだったんだ」
ジェイがそっと呟いた。
「…海…」
ジェイの視線の先に目を向けると、その先には広大な海が広がっていた。
どこまでも青く永遠に続く海。
アイシェはこの時、初めて海を見た。
こんな時でなければ、初めてみる広大な海原に、感嘆の声を上げただろう。
けれど今はそんな気になれなかった。

「あの…ジェイ……」

声を掛けたが、返事は返ってこなかった。
地平線に夕日が沈んでもしばらく、ジェイはそこから離れなかった。



丘のふもとにある小さな小屋に灯りが燈った。
そこをジェイは生活の拠点としていた。
生活に必要な最低限のものだけを揃えた小さな小屋。
行くあてのないアイシェを連れて帰り、使っていない方の部屋を分け与えると、ジェイは部屋にこもってしまった。
アイシェは用意された湯浴み用の湯に布を浸し、汗や体の汚れを拭き取ると早々にベッドへもぐった。
いろいろな事がありすぎて気持ちが高ぶっているせいか、ちっとも眠くない。
けれど体は正直だ。
数々の術を使ったアイシェの体はボロボロだった。
すぐに睡魔が襲い、深い眠りについた。
これがすべて夢だといい…そう願いながら。




□ □ □




目が覚めるとジェイが何やらゴソゴソと支度をしているところだった。
「おはよう」
アイシェはその背中にそっと声を掛ける。
「はよ。…眠れたか?」
ジェイが顔を上げて少し笑った。
(…よかった)
笑った顔を見て、少し安心した。
「悪いんだけど、すぐ支度をしてくれるか?」
「支度って…?」
首をかしげる。
「あんたを村まで送って行ってやるよ。」




>>To Be Continued
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